サークルと泪と好きな人とけじめ
2000年12月9日今日は待ちに待ったクリパだった。今世紀最後にふさわしいくらい楽しかった。バッチリドレスに見を包み、メイクもしてうっきうっき。ここ1ヶ月くらいサークルに行ってなかったので懐かしい顔ぶれにテンションも上がり気味。このクリパは今の仕切っている3年生の引退、つまりうちらへの引継ぎもかねているのでささやかなお別れ会企画もする。同期も知らないうちに次期幹部達がビデオにいろいろとメッセージを入れたのを流し、クラッカーと共に照明が明るくなった。その時下を向いて号泣している幹事の姿が私の目に入った。ビデオの途中、次期幹事が熱いメッセージを入れていた。私もウルっと来てしまう台詞だった。元幹事はその前の幹事と雰囲気や盛り上げ方など違う所があり、それについてすごく悩んでいた時期もあった。いろいろ苦労もあった。それが報われた瞬間だったのかもしれない。そしてもう一つ。私にとって今年のクリパは大きな成長だった。サークルに私の中で彼氏がいても好きであっていい人がいた。彼の名前は勉君。サークルに入ったきっかけは友達に付き添ってだった。初めての練習のあと軽く食事をし帰ろうとした時、勉君は一年生の一人一人の名前を言っていったのだ。他のサークルに友達と行ってもあまり楽しめなかった私はもうサークルを諦めかけていた矢先、勉君が私の名前を覚えていて、呼んでくれた事が運命的な出会いだと信じた。とにかく私の理想の王子様だった。勉君がかっこいいと泣いた事もあった。しかし、サークルに入って月日が経ち、いろいろと彼に関する情報が耳に入る。他の仲間とはどこか違う、ずば抜けてセンスのいい人なためか、サークルには彼女は作らない主義という事が判明。頑固な所や彼の世界があることも知っていたのでこの考えは変わらないと私は理解した。つまり私は彼を諦めたのだ。諦めたと言っても完全に好きでなくなるわけではなく、たとえ私に彼氏ができても好きであっていい人にしようと決めた。彼にとって一番の友達になろうとした。そうやって自分の欲望のままにいろいろな私の趣味に彼は登場した。小説やイラスト、ゲームのキャラ名からパスワードまで。事実、私のイラストは彼の出現のおかげで大きく変化した。自分の描きたかったものが彼をモデルにいくらでも書けるようになった。一年が過ぎ、後輩が入ってきて結構楽しい時期だった。ある時友達から衝撃的なことを知らされる。勉君に彼女が出来たのだ。しかも、サークルの一年生で私と同い年。この時ある種の怒りと失望を憶えた。所詮勉君も男だったか。怒りが収まった頃、私にも今の最愛の彼ができる。勉君に対してもある程度の整理が出来ていたと思っていた。でも未だに捨てられない定期入れの遊戯王カード。勉君からもらった大切な宝物。その後ろには今の彼の家にいっているキセル切符。矛盾と葛藤。定期を出すたび、何て未練がましいんだろうと思う。でも捨てられない。やはりどこかに勉君は存在していた。しかし今夜のクリパで私の中でけじめがついた。それは、2年生から3年生へ花を渡す時。男が女へ渡し、女が男へ渡す番になり前から伝言がきた。「渡すときずっと前から好きでしたって言おう」私の心臓は爆発した。当たり前のように勉君の前に立つ。
勉:「おう!ありがとう」
私:「いえ(笑)」
(せーの)
私:「ずっと前から好きでした」
勉:「ありがとう」
そういった瞬間私の体温は上がり手は震え足も震えて心臓の音が耳に響いた。顔は真っ赤になり泣きそうになった。みんな一斉に言ったので形式的に見えたかもしれないけど、私は本心以外の何者でもなかった。どこか勉君を心から拭い去る事がでいなかったのは、これだったのだ。私はこう言いたかったのかもしれない。
「ずっと勉君が好きでした」
どういう形にせよ一番言いたかった事を言えた事で肩にあった何かが降りた気がした。ただ少し後悔している事といえば
勉君の目を見て言わなかった事。
私を大いに悩ませ、成長させてくれた思い出にありがとうを言います。そして好きです。今でも。
勉:「おう!ありがとう」
私:「いえ(笑)」
(せーの)
私:「ずっと前から好きでした」
勉:「ありがとう」
そういった瞬間私の体温は上がり手は震え足も震えて心臓の音が耳に響いた。顔は真っ赤になり泣きそうになった。みんな一斉に言ったので形式的に見えたかもしれないけど、私は本心以外の何者でもなかった。どこか勉君を心から拭い去る事がでいなかったのは、これだったのだ。私はこう言いたかったのかもしれない。
「ずっと勉君が好きでした」
どういう形にせよ一番言いたかった事を言えた事で肩にあった何かが降りた気がした。ただ少し後悔している事といえば
勉君の目を見て言わなかった事。
私を大いに悩ませ、成長させてくれた思い出にありがとうを言います。そして好きです。今でも。
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